クガツクンチ豊年祭
大和村では、旧暦9月9日直前の日曜日に国直、湯湾釜、思勝、名音の4集落で行われます。
クガツクンチは願立て願直しの日でもあり、集落の無事と豊作を願って前年に立てた願を感謝の年を込めて解き、新たに一年の安全と豊穣を願って願を立てる儀式も行われます。
豊年祭では一年間の農作物の収穫を祝うとともに、集落の無病息災に感謝する行事で、奉納相撲や余興、八月踊りで賑わいます。近年は、敬老会も同時に行われ、料理や余興で敬老者をもてなします。
相撲は、幼児から大人の男性が参加します。集落民同士の対決の他に、この日豊年祭を行わない集落から力士が訪れ戦う応援相撲もあります。また、その年集落で生まれた男の子が土俵入りを行うことがあります。子どもは立派なまわしを付け近親者など大人の力士が土俵に足をつけた後、高く抱き上げると、観客から拍手がわきあがります。
八月踊りは夕方から夜にかけて行われます。公民館の土俵を丸く囲み、チヂンに合わせ男女掛け合いの歌をうたいながら、数曲を踊ります。
思勝では、前日にトネヤでミキが作られ当日に神社に奉納されます。
名音では、本来のクガツクンチにもテラ(祭祀場)でノロとグジによる祭事が行われます。ノロが授けるシューギと呼ばれるお供え物を、集落の男性は頭につけて祭りに臨みます。